サポーツ

リメディアル教育

なぜ科目学習でなく、根本教育に取り組むのか?

例えば「応用問題ができない」「理解力がない」などと言われるケースにおいても、決して知能的には劣っていないことが多いのです。

いわゆる「やればできる」ということなのですが、それは、その生徒自身のやる気が無くて、反抗しているのでしょうか?

いいえ、その多くは本人なりにも「できるようになりたい」と思っているにも関わらず、「勉強に取り組むことができない」という状態であったりします。

つまりそれは、「やる気がない」のではなく、「集中力を継続できない」「注意を勉強に向けることが難しい」といった年齢相応に求められる”普通の行動”自体が、その生徒にとっては、難しいことなのです。

そんな「年齢相応の”普通の行動”ができない」というのは、まさに”発達の問題”です。例えば、「中学生で落ち着きが無い」だったとしても、「小学校低学年であれば普通」ですよね。

また仮にそんな”落ち着きが無い子”だったとしても、”きちんとした大人”になっていることもよくありますから、中学生段階としては、”落ち着く”という要素の成長が遅い。つまり本質的には、「じっとするよな脳の制御が弱い」ということだと考えると、正しい行動(=脳の使い方)を養えばよいということです。

サポーツのリメディアル教育の2つの視点

1. しっかり見えていますか?

一般的な視力検査は、遠くが見えるかしかチェックしていないため、遠くが見えにくいとなると、”近視”としてメガネなどを作ることになります。

しかし「目がいい」と思っている人の中に、実は、近くが見えにくい”遠視”という異常が起きていることがあります。「遠くは見えるが、近くが見えにくい」というのは、他の人には理解され難いですが、もしそうなら、本を読んだりすることがしんどくなります。

そう、「見えない」から、「本読みが嫌い」「勉強が嫌い」になる。そして、「しっかり見れない」から、「あてずっぽで取り組む」そして、考える習慣が身につかなくて、「落ち着きがなるなる。」「学力が低くなる。」という結果に至ってしまうのです。

また、「見る」に関しては、物理的に見える見えないだけでなく、形の認識などの”知覚”が弱いというケースもあり、「グラフや図形問題が苦手」「字が汚い」「漢字が覚えにくい」という苦手さになったり、そういう状況認識が弱いことから転じて、「不器用」「時間の認識や予測が苦手」「態度が悪い(=周囲の状況が理解できない)」などといった、学習だけでなく、日常生活に支障がでる状況につながってしまうこともあります。

2. 姿勢が悪くありませんか?

躾として、姿勢を良くするべきなのはわかりますが、「別に姿勢が悪くても、勉強してればいいじゃないか。」なども思われがちではないでしょうか。

しかし、「姿勢が悪い」というのは、実は、「姿勢を保持する筋緊張を維持できない。」または、すでに骨格や筋肉のバランスが崩れていて、「正しい姿勢をつくること自体ができない。」ということなのです。

座っているという状態の筋緊張の保持すらできないならば、当然、学習に求められる思考力や集中力といった微妙な身体機能をコントロールすることも難しいというとですし、姿勢を作ることすらできないのではれば、脳の延長でもある脊椎に負担がかかって体内循環も滞ってしまえば、脳の機能もフルに活用できる訳がないはずです。

サポーツでのリメディアル教育の取り組み

発達療育の観点において、身体機能を発達させるためには、まず大きく身体を動かすこと(粗大運動)から、微細な運動へ、コントロール能力を高めていく必要があるといわれます。

もちろん、”学習”とは、脳と利き手だけの最も微細な運動ですね。ですから、勉強する上でも、姿勢指導などを含めた身体のコントロールに注意を向けた指導に取り組みます。

また、視覚の弱みなども含めた、個人特性(個性)を踏まえ、弱みを鍛える取り組みと強みで補う方法での学習法を検討し、指導を進めます。そして、このような技術的な面だけでなく、コーチングなどによる、心理的に「やる気」を支える指導に取り組みます。

リメディアル教育での指導効果例

※実例を基にしていますが、プライバシーを考慮し特定個人のケースではありません。

小5男児

ゲームを日常的に長時間やり続けているタイプ。「モンスターを殺す」というような話を嬉々として話しをするが、いまひとつ的を得ない話で理解しがたい。成績向上や学習に自体に対しては、非常にネガティブで「どうせ無理」「やり意味がわからない」などと、ちょっとした間違いをしただけで、キレてしまい、学習を放棄してしまう。

リメディアルな対応

・視覚認知の検査を実施

眼球運動がスムーズにできておらず、特に近くを見る際の”寄り眼”になると、左目はあらぬ方向に流れ、右目だけで見ているらしい。つまり、両目で立体的に物を見ることが適切にできていないということが伺われると判断した。

眼球運動などの”ビジョントレーニング”を、指導の導入時や合間の休憩的に実施した。

改善結果

ビジョントレーニングを進めるうちに、本人も”ちゃんと見える”ことに自覚をもち、日常から自主的に取り組むようなった。

そのうち「そういえば、ゲームした後に”見え方”が悪化する気がする」などという自覚に至ったころには、会話も的を得た普通のコミュニケーションが成り立ち、「理解するための学習」への集中も持続するようになり、明らかな成績向上が見られた。

小6男児

転校前の地域では、特別支援級に在籍していた。転校先でも特別支援級を希望したが、知能指数に問題ないため、普通学級に在籍することになった。

確かに、科目学習をこなす上では概ね問題ないが、身体の緊張を保持できない(低緊張)状態でもあり、問題演習を継続するなどがしにくく、すぐにおしゃべりをし始めてしまうなどで、学習を進めることができない。

リメディアルな対応

・姿勢を保持するの徹底

問題演習をする際に、姿勢を伸ばし、肩を平行に保つなどの姿勢保持を最優先することを徹底。(=集中が切れて演習できなくなったとしても、無理に演習を続けることよりも、演習を中断してもよいから、姿勢を保持する。)

・「状況に合わせる」という認識を指導

「世間が自分にあわせてくれる」のではなく、「自分が世間にあわせる」という立場だということを指導し、「できないから諦める」ではなく、「できるところまで頑張る」という意識を徹底。

改善結果

当初は、姿勢保持が体力的にきついような様子だったが、目的意識を理解し、「ほら、ちゃんと姿勢良くできるでしょ。」などと、自ら「姿勢を保持する」という自覚をもてるようになってくると、問題演習を継続するのはもちろん、計算ミスを無くそうという意識をもって集中できるようになった。

また、学校など日常的にも意識が続けられているようで、「学校で100点取れたよ!」と嬉しい報告をしたり、「成績を向上する」という目的意識にも至れた様子である。

中2男子

国語・特に漢字の学習が極めて苦手ということで、相談を受ける。

確かに、中1の1学期で、国語は10~20点。漢字のパーツがバラバラになってまとまっていない。

数学は平均点レベルで、思考力自体は標準レベルにも関わらず、ひらがなを書くときもまどうことがあるなど、”文字認識”が極めて弱いのは間違いない様子。

リメディアルな対応

英語でも、”語句のまとまり”という認識から指導するなど、文字認識の弱さを前提として、「注意して文字を扱う」ということを自覚させるよう指導を一貫した。

また、提出物なども放棄せず、「根気良く続ければできること」という認識で取り組むように、支えるコーチング的な指導を心がけた。

改善結果

「注意して取り組むだけで大丈夫」という自信をもてるようになるにつれて、提出物の完了はもちろん、テストでも最後まで集中して取り組めるようになった結果、英語では平均点を超えた。

ただ、国語と社会については、学年相応の漢字の対応ができず、今だ勉強量も不十分になりがちで平均点には至れていない。とはいえ、「解答欄が埋められるようになった」という手ごたえはあるため、今後も心折れず、根気良く学習に取り組んでいくことを、支えていきたいと思います。

中3男子

野球部の推薦で高校にも進学できる程の選手。しかし、落ち着きはなく、いわゆる「じっとしていられない」。もちろん勉強は苦手で、長時間勉強することができず、机に座っていると寝てしまうこともしばしば。

リメディアルな対応

「勉強しようとすると寝てしまう」というのは、そもそも、姿勢を正して座る事自体が「つらい」とのことで、どうやら、(スポーツの筋力はあれど)姿勢を保持する体幹筋力バランスが悪いことが判明。

改善結果

腹式呼吸が全くできなかったりするところから、”身体意識”を自覚させ、着座姿勢を保持することができるようになってくると、自然と勉強に取り組めるようになった。

アドバイザー

正高信男

NPO法人発達障害療育センター理事長、京都大学霊長類研究所
正高 信男 教授

落ち着きがない。読み書きが苦手。といったお悩みにも心理的・発達的なアプローチでの指導を行っています。

”学習”とは、まさに人の能力を”発達”させるということではないでしょうか。”教育”を語る際にややもすると、闇雲に「やればできる」などという根性論になってしまいがちですが、サポーツが目指す学習指導が、発達段階に応じた適切な助力であり、個性に応じた理想的な個別教育となってほしいと思います。

北出勝也

視機能トレーニングセンターJoyVisio代表、米国オプトメトリスト

北出 勝也 氏

見る力が弱く、読みがたどたどしい、字を書くことが難しいお子さんが増えてます。サポーツ京田辺は見る力を育てるビジョントレーニングを行っている国内でも数少ない学習塾になります。見え方が楽になり本来の力を発揮できるようなお子さんがこれからも増えていくように当センターもサポーツ京田辺に協力しています。

リメディアル教育とは、近年「特に大学教育を受けるにあたって不足している基礎学力を補うために行われる教育」という意味で使われていますが、リメディアル(Remedial)とは「治療上の」「救済的な」「矯正的な」という意味です。

サポーツでは、一般の科目学習指導に必要な、注意・集中力や認知力を高めるための、発達療育も含めた根本教育に取り組んでいます。

これらのリメディアル教育とは、全員に一律に行うという類のものではありません。

そしてまた、基礎的なことができないからといって、いつまでも基礎的な段階に留まり続けねばならないというのも、適切な指導判断ではありません。

サポーツでは、ひとりひとりの現状と目標に応じて学習指導計画を検討し、リメディアル教育を取り入れた、真の個別指導を実践していいます。

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